むし歯や歯周病を放置すると様々なリスクがあります。
当院では歯医者が苦手な患者さんに対しても、丁寧な治療を心がけております。
歯科恐怖症の方へ
ユキデンタルオフィスに通われている成人の方でも歯科恐怖症の方は多くいらっしゃいます。実際、歯科に通えていない患者さんの半分近くは忙しさより恐怖心のほうが多いと聞きます。
当院では、そのような歯科恐怖症の方を少しでも減らせるように力を入れて取り組んでおります。
緊急時を除き、恐怖症の方へはいきなり本格的な治療をせず、徐々に歯科医院に慣れていただくよう患者さんのペースに合わせた処置しております。患者さんによっては当初の3カ月分のスケジュールを前もって計画し、一緒に取り組むこともあります。
また恐怖心を取り除き、リラックスして治療に臨める『笑気吸入鎮静法』も行っております。
笑気吸入鎮静法とは無臭の亜酸化窒素ガスを吸入することで、お酒を飲んだ時のようなリラックスした状態になり、痛みや恐怖心を感じにくくなります。海外では無痛分娩時に使用されるほど安全な麻酔方法です。笑気吸入鎮静法は保険が適用されます。
治療後に酸素吸入することで通常の状態に戻りますので、その後の運転やお仕事にも支障はございません。
歯科恐怖症は珍しいことではありません。痛みに不安がある方はいつでもお気軽にご相談ください。
むし歯治療の際に気をつけていること
なるべく神経を残す治療を心がけています
神経を取ってしまう(抜髄)と、最終的には歯の寿命を縮める結果となってしまうこともあります。
その場の痛みを取り除くために、安易に抜髄してしまうと将来的には良くない結果を招くこともあるのです。
痛みを取り除くと同時に、神経を残す処置をするために、当院では日々技術と知識の研鑽に努めております。しかし、どうしても神経を取り除かなくては歯の痛みを治せない場合は、やむなく神経を取り除くことはあります。
痛くない麻酔を心がけています
麻酔に対して不安な患者さんも多くいらっしゃいます。正直申しますと院長である私も歯科医師になる前は麻酔をされるのが苦手でした。
そういった自身の経験から、ユキデンタルオフィスでは作業的にいきなり麻酔をすることなく、しっかり患者さんへヒアリングした上で痛くない麻酔を心がけています。また、緊張されている患者さんの気持ちをほぐすための声かけも意識しています。
例えば表面麻酔と言って、針の麻酔を行う前に塗るタイプの麻酔を行います。(塗るタイプの麻酔は痛みがありません)。その後、麻酔が効いた後に通常の麻酔を行うことで針の痛みを感じさせなくすることが可能です。
小さいむし歯の場合は患者さんと相談の上、麻酔を行わずに処置することも可能です。(事前に治療を行う上で痛みがなさそうか検査した後に判断します)
小児歯科について~歯医者が怖いお子さんへの処置~
ユキデンタルオフィスでは『歯医者嫌いにならない子供を作る』をモットーに、お子さんの治療にあたっております。
私自身も小中学生のときは本当に歯医者が嫌いでした。痛くなくてちゃんと話せる歯科医院があったらいいなという思いはいつもありました。
歯医者が怖いお子さんが来院された場合、親御さんには中長期で治療を進めることを提案します。なぜなら、短い期間で一気に治療してしまうことで、痛みを伴った治療になってしまう可能性があるからです。また何よりお子さんとの信頼関係を構築することが大事だと考えています。
歯科はいくら無理やり押さえつけても、患者さんであるお子さんの意思でお口を開けて頂かないと治療が進められません。
そのため、ユキデンタルオフィスでは緊急時を除き、まず時間をかけて歯科医院へ慣れて頂くことから始めます。歯科医院へ来ることから始まり、実際にお話だけというお子さんもいらっしゃいます。
歯科医院へも慣れ、信頼関係が構築された段階で、徐々に治療を進めてまいります(※歯医者嫌いでないお子さんへは通常通りのペースで治療します)。
幼少期に歯医者嫌いにならずメンテナンス習慣がつけば、将来むし歯に悩まされることが少なくなります。
お子さんの未来を守るため、当院では0歳から始める予防歯科にも力を入れております。
お子さんの歯の外傷処置
口腔外科の専門性を生かし、お子さんの外傷処置を行います。
転んで歯が折れたり、埋まってしまった場合の処置はお任せ下さい。これまで多くの処置実績があります。
また歯並び矯正については、より優位性があると判断した場合、矯正歯科の専門医をご紹介し、連携しながら治療を進めてまいります。
妊娠中の方も歯医者へ行きましょう
妊娠中のお母さんはホルモンバランスの関係で、歯茎の腫れや出血が起こりやすくなります。これを妊娠性歯周炎と言います。
「出産後に歯科医院へ行こう」と妊娠中の歯周病をそのまま放置してしまうと、未熟児や早産といったリスクが高まってしまいます。また、母子感染と言ってお母さんのお口の中の菌が、産まれてくる赤ちゃんへ感染してしまうこともあります。
そうならないためにも、妊娠中こそメンテナンスや早期治療を推奨しております。
ユキデンタルオフィスでは、妊婦さんにも安全なお薬や治療を心がけておりますので、安心してお越し下さい。
また、産まれてくるお子さんのために行う口腔ケアや食事などのアドバイスもお母さんへ行います。
歯周病とはどういう病気?
ある一定の年齢に達すると、自然と歯が抜けると思っていませんか?しかしそれは大きな間違いです。
歯を失ってしまう原因の第1位は歯周病であり、歯周病で歯が抜けてしまうのはメンテナンスをしっかり行ってきたかどうかが大きく影響します。
つまり、歯周病を未然に防ぐことで歯を守ることができるということです。
しかし、歯周病には自覚症状がほとんどありません。むしろ自覚症状が出るころにはかなり進行してしまっている状態ということです。
歯周病はむし歯に比べると緊急度がどうしても下がってしまいます。しかし、重要度はむし歯以上です。
歯周病の主な症状
- 口臭
- 歯茎からの出血
- 歯の動揺
- 歯の隙間の増加
歯周病の治療
歯周病が原因による歯の動揺に対しては、接着剤や被せ物でカバーできることもありますが、あくまで対処療法です。根本的な治療を行うには、歯周病菌の除去が不可欠です。
ユキデンタルオフィスでは以下の方法で治療を行います。
クリーニング
超音波機械や器具を使用し、歯や歯茎に付着した歯石・歯周病菌を除去します。
普段の歯磨きで除去できるこれらの割合はわずか60%と言われております。そのため、歯周病治療においては歯科医院で行うクリーニングが不可欠です。
歯周外科(フラップオペレーション)
歯茎を切開し、表側のクリーニングだけでは除去できない歯石や歯周病菌、その他の不良肉芽を除去します。
歯茎からの出血や歯の動揺改善にも効果がありますし、歯周病改善により歯を守ることにつながります。
保険診療における治療費の目安
ユキデンタルオフィスは厚生労働大臣より「安全で安心できる診療環境」の認定を受けている医療機関です。患者さんに対して医療費の透明性を上げる努力をしております。ご不明点はお申し出ください。
患者さんの窓口負担額は、下記の1割~3割の金額となります。
診療の種類 | 診療内容 | 金額の目安 |
---|---|---|
初診料 | 初回診療の際にかかる費用です | 2,600円 |
再診料 | 診療ごとにかかる費用です | 490円 (再診1回につき) |
レントゲン | お口全体を撮影する大型のもの、お口の一部を撮影する小型のものがあります | 大型4,020円 小型480円~580円 |
レジン治療 | 歯と同じ色をした詰め物をする治療です。詰める大きさによって費用が異なります | 2,390円(単純なもの)~3,090円(複雑なもの) |
CAD/CAM冠 | 歯と同じ色をした被せ物をする治療です。場所によって保険が適用されます | 8,400円+材料代 (材料代は2,106円~2,590円) |
金属の詰め物 | むし歯を削った後、型を取って作る詰め物(銀色)の費用です | 5,900円(単純なもの)~8,060円(複雑なもの) |
金属の被せ物 | 神経の治療を終えた歯に土台を立て、強度を高めるために、被せ物(銀色)をします | 9,940円(小臼歯)~11,130円(大臼歯) |
義歯(総入れ歯) | 歯を失った部分に入れる取り外し可能な歯です | 32,410円 (上下片方) |
神経を抜く治療 | むし歯が進行すると、神経を取る治療が必要になる場合があります | 2,280円~5,880円 (治療部位による) |
抜歯 | 抜く歯の場所や状態、方法によって費用が異なります | 1,500円(単純な抜歯)~11,500円(難しい抜歯) |
動揺歯の固定 | 揺れている歯を隣の歯と固定することで、揺れを抑える治療方法です | 2,000円(一般的な処置) 5,000円(外科的な処置) |
歯周病の検査料 | 歯周病治療の病状判定のためにかかる費用です | 2,000円(標準検査) 4,000円(精密検査) |
歯周病の管理料 | 歯周病治療のための、永続的なお口の管理をさせていただく費用です | 1,100円 (月1回) |
歯石除去 | 歯石除去の際には、事前に検査が必要になりますので、検査料も別途かかります | 660円 (お口全体の1/6部分につき) |
歯科衛生士による指導処置料 | 歯科衛生士による歯磨き方法の指導、お口の中の管理指導などの費用です | 800円 (月1回) |
歯周病の初期治療 | 歯周病の初期に、1歯ずつ歯の根の部分にまで及ぶ歯周病治療を行う費用です | 600円~720円 (1歯につき) |