子供に口臭があると、「もしかして何かの病気?」と心配になる保護者の方もいらっしゃるでしょう。
子供に口臭がある場合、その原因の多くはお口のなかに磨き残しがあったり、隠れむし歯が潜んでいたりなど、要するに、お口のなかに原因があるケースがほとんどです。
しかし、なかには体のなかに原因が隠れている場合もあります。今回は、子供の口臭はどこから来ているのか。考えられる原因をやさしく解説します。
子供の口臭|5つの原因
磨き残し
最低でも1日1回は3分以上丁寧に磨く習慣を身につけましょう。歯磨きが不足していると、悪臭を放つプラークと呼ばれる細菌が増殖して、口臭を発生させる原因を作ります。
歯磨きが終わった後、歯ブラシやうがいした水に血液が混じっていませんか?もしかすると、プラークが悪さをして歯ぐきを腫れさせている歯肉炎のサインかもしれません。歯磨きの際はよく確認しておいてください。
ちなみに、小学校低学年頃までは保護者の方に仕上げ磨きをしてもらうのがベターです。
むし歯
神経にまで到達している重度のむし歯の場合、ドブ臭いような嫌な口臭が出てきます。
子供のむし歯は進行が早いうえに、小さいむし歯に関してはお家で発見することが難しく、歯医者に指摘されて初めて「え? うちの子、むし歯だったの?」と驚かれる方も少なくありません。
むし歯は早期発見早期治療がベスト。歯医者さんに定期的にむし歯チェックをしてもらいましょう。ユキデンタルオフィスでも3~6カ月に1回程度の定期健診をおすすめしています。
体の病気
胃腸、鼻、喉などが炎症・潰瘍が起きると体のなかから悪臭を発して、子供の口臭の原因となります。
内臓疾患を疑うケースの場合、ユキデンタルオフィスでは必要に応じて総合病院や他専門医と連携を取り治療を進めていきます。
お口を乾燥させるような悪習慣
お口の乾燥感も、子供の口臭を加速させます。お口が乾燥してしまう要因としてまず挙げられるのは口呼吸です。口呼吸はお口のなかを乾燥させて自浄作用が低下してしまい、口臭の原因になります。
他にもよく噛まず、唾液の分泌が不足しているなどが考えられます。
精神的ストレス
学校入学や卒業の環境変化、習い事と勉強の両立、友達関係など子供にとってストレスの種はたくさんあります。ストレスが多くあるとき、つまり緊張しているときの唾液の量は自律神経の働きにより少なくなり、唾液でお口のなかを自浄できずに口臭が出ることもあります。
唾液の量が少なくなると、上で説明したように子供の口臭の原因を作ってしまいます。