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2021.11.07

舌が痛い方へ|できものが赤いor白い場合に考えられる疾患とは


こんにちは。歯科医師の小場です。

舌は食べ物など外的な刺激や歯や唾液など物理的な刺激を受けやすい器官なので、さまざまなトラブルが起こりやすいです。

今回は舌にできものができてお困りの方に向けて、口内炎が赤くなっているパターンと白くなっているパターンに大別して、疑われる疾患の代表的な例、原因について解説します。

舌のできものが赤くて痛い場合

カタル性口内炎

粘膜の発赤や水膨れが見られ、症状のある部分とない部分の境界が不明瞭な見た目の口内炎は「カタル性口内炎」を疑います。

人によってはお口の中が熱く感じたり、他にも唾液の量が増えて口臭が発生したりすることがあるのもカタル性口内炎の特徴です。

原因としては、熱湯や薬品の刺激、もしくは矯正器具や入れ歯が接触し続けるなど物理的・外的刺激で起こる口内炎です。

ウイルス性口内炎

口の粘膜に多くの小さな水疱が形成・破れてびらんを生じたり、発熱や強い痛みが伴ったりする場合はウイルス性口内炎の可能性を疑います。

ウイルス性口内炎は接触感染や飛沫感染、クラミジア梅毒・淋病などの性感染症、もしくは乳幼児によく見られるヘルペス性口内炎などが挙げられます。

舌のできものが白くて痛い場合

アフタ性口内炎

表面が白い偽膜で覆われており、2~10mm程度で円形もしくは楕円形の潰瘍はアフタ性口内炎の可能性があります。

原因としてはストレスや栄養不足、免疫力の低下などが挙げられます。

ニコチン性口内炎

その名の通り、喫煙歴の長いヘビースモーカーに見られる口内炎です。舌や口蓋粘膜は全体的に白色に肥厚しており、人によっては表面がシワ状・敷石状になっている場合もあります。

唾石症

唾石症とは、結石が唾液の排出を妨げる疾患のことです。

「毎回食事のたびに顎の下あたりが痛み、食後30分ほどしたら痛みは落ち着く」といった症状があり、舌の裏側にできた白っぽい、もしくは赤色の水ぶくれがある方は唾石症かもしれません。

原因は、唾液の排出管に入り込んだ細菌や異物などの周りに唾液中のカルシウム成分が沈着して形成されると言われています。

2週間以上経っても痛みが続くようなら受診を!

お口の中にできものが1~2週間以上経っても治らないケースは、ユキデンタルオフィスまでどうぞご相談ください!

長期的に治癒しない口内炎の場合は、口腔ガンなど別の疾患も疑われます。シンプルな口内炎であれば、薬物塗布やレーザー治療などで殺菌して痛みのもとをスピーディーに解消します

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