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2021.08.20

子供の歯ぎしり、将来に悪影響はない?年代別の原因や対策法をご紹介


こんにちは。歯科医師の小場です。

夜間に「ギリギリ・・・・・・」と強い音を立てて、子供が歯ぎしりをしている、歯や顎に悪影響はないのでしょうか?と、ご質問される保護者の方は少なくありません。

歯ぎしりは決して大人だけの問題でなく、赤ちゃんにも歯ぎしり症状はあるんです。

今回は、子供さんの年代別に「なぜ、歯ぎしりをしてしまうのか?」といったそもそもの原因から、「歯ぎしりをやめさせたい!」とお考えの保護者の方に向けて歯ぎしりの対策法をお伝えします。

子供の歯ぎしり|年代別の原因

子供の歯ぎしりは、一体いつから始まるのでしょうか。一説によると、早ければ歯が生え出す生後6カ月ごろから始まるとのことです。

乳児~幼児位まで

概ね就学前の子供位までの歯ぎしりの原因の多くは生理現象です。したがって心配し過ぎる必要はありません。

特に乳児においては歯ぎしりという行為は、食事をする上で「噛む」という行為をトレーニングしているようなもの。顎の筋肉を鍛えて、顎の位置を調節しているのです。

しかし、症状の強さによっては歯医者での治療を行った方がよいこともあります。保護者の方は日頃から仕上げ磨きのタイミングなどで、子供のお口をよく見るようにしてくださいね。

小学生~高校生位まで

小学生の頃は、乳歯から永久歯へと歯が生え替わる交換期を迎えます。したがって、概ね小学生頃の歯ぎしりの原因としてまず考えられるのは、歯の交換期における不快症状によって歯ぎしりが起こるケースです。

例を挙げると「歯がむずがゆい」「歯がグラグラして噛みにくい」といった具合です。歯ぎしりをすることで、永久歯が生えるためのスペースの調整をしたり、顎の成長に伴うかみ合わせの変化に順応したりするために歯ぎしりが行われているというわけです。

しかし乳児~幼児頃の原因とは違って、小学生頃~の子供が行う歯ぎしりはストレスが起因しているケースも考えられます。

過度に歯が削れてしまっている場合は、歯や顎を守るためにマウスピースを適時装着した方がよいこともあります。

6歳を過ぎても子供の歯ぎしりが続くようでしたら、一度歯医者で診てもらってもよいでしょう。

子供の歯ぎしり|自宅で行える対策法とは

多くの子供の場合、自宅での生活習慣を見直しすることで歯ぎしりが改善する場合もあります。

まず、日中の食いしばり癖がある子供はやめさせるように、他の遊びに持っていかせるなど、気をそらせる工夫をしてみましょう。

また、就寝時はうつ伏せや横向き寝であると、顎の位置がずれてしまう原因にもなりますので、仰向けで寝るようにします。

子供も大人と同様に、学校生活や人間関係でストレスを感じやすいものです。過剰なストレスは歯ぎしりの頻度を加速させますので、自宅にいるときだけでも子供がリラックスできるように、環境の見直しを行ってみましょう。

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