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2021.02.15

ただの口内炎だと侮ってはいけない理由

なるべく神経を残す治療を心がけています

こんにちは。ユキデンタルオフィス・院長の小場です😀

なかなか治らない口内炎に困った人は多いでしょう。

私は、もともと琉球大学医学部附属病院の歯科口腔外科に勤務していた経歴もあり、親知らずの抜歯を希望される方はもちろん、なかには「長引いている口内炎」が気になって来院される方がすくなくありません。

「口内炎など、我慢すれば勝手に治るものだ」と思っている方もすくなくありませんが、私が長年の臨床経験からぜひ皆さんにお伝えしたいことがあります。

それは「ただの口内炎だと思って侮るなかれ」ということです。

口内炎は「2週間」がキーポイント

結論から言うと、2週間以上長引いている口内炎や1cm以上の大きな口内炎は注意が必要な場合があります。

なぜ注意が必要なのかと言うと、口内炎(口腔粘膜疾患)の背景には、非常に多くの病変が潜んでいる可能性があるからです。

口腔粘膜疾患は、大まかに言うと3つのパターンに分類できます。

①あくまでお口のなかに限られた病変で、投薬や生活習慣の改善などで治癒する

②全身疾患の部分的な症状として口腔粘膜に症状をあらわすケース
例)手足口病・ヘルパンギーナ・ベーチェット病など

③悪性腫瘍のケース

来院される患者さんのなかでもっとも多いケースは➀ですが、②のケースもすくなくありません。
そして上記のなかで、もっとも用心するべきは③の悪性腫瘍の場合であり、これが「口内炎を甘く見てはいけないよ」というメッセージにつながります。

定期検診では粘膜部分まで細かく診てもらうことが大切

お口のがん発生頻度は、がん全体の1〜3%程度と決して多くありませんから、一般の方にはあまり認知されていないのが口腔がんの現状です。

しかし、他のがんと違うところは「患部を直接見られる」ことです。
つまり口腔がんは比較的、早期発見しやすいがんと言えます。

お口のなかは食べ物や入れ歯などで刺激に晒されて汚れやすい部分なので、容易に感染を起こしやすいです。
また、本来の典型的な形で病変が現れず、むしろさまざまな変化を起こした状態であらわれる場合が数多くあるのが口内炎の特徴と言えます。

このような特殊性からユキデンタルオフィスでは、通常の歯科検診から粘膜部分までていねいに検査して、良性・悪性の見極めをおこなうことで、わずかな変化を見逃しません。

万一、なにか疑われるようであれば、すぐに専門機関へ紹介できるパイプの太さも当院の強みです。

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