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2018.10.01

親知らずを抜歯するタイミング

自覚症状として「腫れ・痛み・炎症」といった症状があれば抜く必要があるかもしれません。なかには一時的なもので、すぐ抜歯をしなくても経過観察で問題ない場合もあります。
しかしこのような自覚症状がない場合でも、親知らずを抜歯したほうが良い場合があります。

その1つが「むし歯」です。
むし歯はある程度大きくならないと痛みが出ませんが、その一歩手前の状態のむし歯(進行度50%程度)が親知らずにある場合は、抜歯をしたほうがいい場合もあります。
と言うのも、親知らずは磨きにくいことが多く、むし歯になりやすいです。さらにその進行したむし歯を放置することで、隣接する手前の健康な歯(7番)もむし歯になる可能性があります。
もちろん「親知らずのむし歯を治療する」という選択肢もありますが、咬み合わせに良い影響を与えていない場合が多く(9割は役に立っていない親知らずです)、ほとんどはむし歯の進行を止める処置で止めます。

親知らずがなければ、7番の健康な歯はむし歯にならずに済んだ」というケースは本当によくあります。つまり、親知らずを抜歯することで、健康な歯を守るということにつながるわけです。
ユキデンタルオフィスでは、定期検診時に患者さんの歯並びや咬み合わせを確認し、歯ブラシが届きにくそう(むし歯になりやすそう)と判断したら、親知らずの抜歯を勧めることもあります。

2つめは「親知らずの埋まり具合」です。
半分以上親知らずが埋まっている場合は歯茎の炎症が起きやすくなります(智歯周囲炎)。智歯周囲炎になると、食事も取りずらくなり、口を開けるのも大変苦労します。夜も眠れないほど痛くなる場合も珍しくありません。
今は自覚症状がなくても、将来的に歯茎が痛くなることが予想される場合は、抜歯を勧めることもあります。

3つめは「歯並び・咬み合わせ」です。
親知らずが斜めに生えてくることで、歯並びや咬み合わせを悪くしてしまうケースがあります。

特に18~25歳までは親知らずの力で健康な歯が押し倒されることもありますので、定期的な経過観察が必要です。逆にこの頃を過ぎると、親知らずの成長も止まります。
将来、歯並びや咬み合わせが崩れてしまうと判断した場合は、親知らずの抜歯をお勧めします。

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