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2025.02.18

口腔乾燥症の原因と対策|今日からできるケア方法まで解説


「口の中が乾いて話しづらい、食事がしにくい」そんな違和感を抱えていませんか?本記事では、口腔乾燥症の原因や対策について詳しく解説し、今日からできるケア方法をご紹介します。

口腔乾燥症(ドライマウス)とは?

口腔乾燥症(ドライマウス)とは、唾液の分泌量が減少し、口の中が乾燥する状態を指します。口の渇きが続くと、食事や会話がしにくくなるだけでなく、虫歯や歯周病、口臭の原因にもなります。特に高齢者や薬の副作用を受けやすい方に多く見られる症状です。

口腔乾燥症の主な症状

口腔乾燥症の症状は多岐にわたります。代表的なものを以下に紹介します。

・口の渇き:常に喉が渇く感覚がある
・舌の痛み:舌がヒリヒリしたり、荒れやすくなる
・味覚異常:味が感じにくくなる、または違和感がある
・口臭:唾液の減少により口臭が強くなる
・嚥下障害:食べ物を飲み込みにくくなる

口腔乾燥症の原因

口腔乾燥症の原因はさまざまですが、以下の要因が考えられます。

1. 薬の副作用

降圧剤、抗うつ剤、抗アレルギー薬など、一部の薬には唾液分泌を抑制する副作用があります。

2. シェーグレン症候群

自己免疫疾患の一種で、唾液腺や涙腺が攻撃されることで、口の乾燥やドライアイを引き起こします。

3. 放射線治療・抗がん剤

がん治療の影響で唾液腺が損傷し、唾液の分泌が低下することがあります。

4. ストレス・不安・うつ病

ストレスや精神的な不調が原因で、自律神経のバランスが崩れ、唾液の分泌が減少することがあります。

5. 更年期や加齢

ホルモンバランスの変化により、特に閉経後の女性は唾液の分泌量が減ることがあります。

口腔乾燥症の検査と診断

口腔乾燥症の診断には、以下のような方法が用いられます。

・ガムテスト:一定時間ガムを噛んで唾液の分泌量を測定する
・サクソンテスト:ガーゼを噛んで唾液量を測定する
・シェーグレン症候群の検査:血液検査や唾液腺の生検を行うことも
・口唇生検:下唇の内側の小唾液腺を採取し、病理検査で異常がないか調べる

口腔乾燥症の対策・治療法

1. 生活習慣の改善

・水分補給:こまめに水を飲む
・食事の工夫:唾液の分泌を促す食品(レモンや梅干しなど)を摂取する
・禁煙:喫煙は唾液腺に悪影響を与えるため、禁煙を推奨

2. 口腔ケア

・保湿剤の使用:口腔用保湿ジェルや人工唾液を活用
・マウスウォッシュ:アルコールを含まないものを使用
・歯科医院での相談:定期的に歯科医師の診察を受ける

3. 薬やサプリメントの活用

・漢方薬:麦門冬湯(ばくもんどうとう)などが有効とされる
・鉄・ビタミンA・B群・亜鉛等の摂取:唾液分泌を助ける栄養素

まとめ

口腔乾燥症は一時的な不快感にとどまらず、放っておくと虫歯や歯周病、さらには摂食・嚥下障害につながることもあります。しかし、適切な対策を取ることで症状を和らげ、快適な生活を取り戻すことが可能です。

まずは、こまめな水分補給や唾液の分泌を促す生活習慣を取り入れましょう。それでも改善しない場合は、歯科医院や専門医に相談し、ご自身に合った治療法を見つけることが大切です。

毎日のちょっとした意識で、健康な口腔環境を維持していきましょう!

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