抜糸(ばっし)を受ける際、痛みへの不安を抱えている方も多いですよね。また、抜糸までの期間中、食事はどうするのか?歯磨きのやり方は?とお悩みの方も多いです。
この記事では、抜糸に関する疑問や不安を解消できるようにやさしく解説していきます。
抜糸はほとんど痛くない
親知らずの抜糸は、ほとんど痛みを感じない処置です。 チクチクと痛みを感じることがある場合は、歯ぐきの表面に塗る表面麻酔を行うことで痛みを軽減できます。抜歯後の痛みや不快感には個人差がありますが、抜糸は痛みがすくないのが一般的です。
抜糸はいつ頃やるの?
親知らずの抜糸は、通常、抜歯してから4〜7日後に行われます。
「そんなに早く抜糸をするの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、お口の中の傷は他の身体の部分よりも治りが早いとされています。また、糸を放置すると、食べかすなどが付着し細菌の繁殖が起こる恐れがあります。
ですので、感染のリスクを軽減するためも早めに糸を取り除くことが推奨されています。
抜糸までの食事について
抜糸直後から2~3時間は食べ物を控えるべきです。この時間帯は麻酔の効果があり、感覚が麻痺しているからです。火傷や怪我を回避するため、熱いものを食べたり口の中を噛んだりするのは注意が必要です。
抜糸後は血餅(けっぺい)と呼ばれる傷口の保護の役割があるものができます。この血餅が剥がれないように、少なくとも抜歯当日~3日間程度は食事への配慮が必要です。
具体的にこの期間は抜歯部位と反対側の歯で食事を召し上がるようにしてください。食事は雑炊やゼリーといった柔らかい食べ物がおすすめです。
抜歯から3日も経てば治癒が始まっている期間なので、ある程度何を召し上がっても大丈夫です。
しかし、抜歯から3日経っても痛みが続く場合はドライソケットなど感染症の可能性があるので、歯医者へ相談するようにしましょう。
抜糸までの歯磨きについて
抜糸までの間は細菌の繁殖を防ぐためにも、傷口は清潔を保ちます。これは傷の治りを助けることにもつながります。
負担のない範囲でしっかりと磨くようにしますが、柔らかめの歯ブラシを使ったり歯磨き粉には研磨剤の入っていないものを選択したりと、いつもよりも「労わる」を意識したケアをおすすめします。
まとめ
親知らずの抜糸はほとんど痛みを感じない処置であり、痛みを感じる場合には表面麻酔を行うことで軽減できます。抜糸は通常、抜歯後4〜7日後に行われ、感染のリスクを軽減するために早めに糸を抜くことが推奨されています。
抜糸直後から2〜3時間は食べ物を控えます。抜糸後は血餅ができるため、抜歯部位と反対の歯で食事をしましょう。雑炊やゼリーなどの柔らかい食べ物がおすすめです。 抜糸までの間は傷口を清潔にし、細菌の繁殖を防ぐために負担のない範囲で丁寧に歯磨きを行いましょう。