舌の裏側やあごの下など、口の中で謎の膨らみがあらわれる「ガマ腫」。この病気は基本的に痛みを伴わない疾患となるので「このまま放置してもいいのかな?」「自然治癒しないのかな?」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はこのガマ腫について、自然治癒する可能性はあるのか?といったことや放置するリスクについて触れていきます。
放置したガマ腫のリスクとは
再発しやすい
ガマ腫が破裂すると、中から粘度の高い液体が出てきて腫れは一見小さくなったように思えます。しかし、時間が経つと再度同じ箇所に嚢胞ができることはよく見られます。
腫れが小さくなったと思ってもガマ腫は再発してしまう可能性が高く、油断は禁物です。
腫れが強くなる
破裂と再発を繰り返すと、どんどん腫れが強くなることも考えられます。そうなると食事をしたり話をしたりすることが不自由になってしまいます。
日常生活に支障を来たす
ガマ腫が発生すると、口の中の舌の動きが制限され、食事や会話などの日常生活に支障が生じます。通常、口内炎のような痛みはほとんどありませんが、嚢胞の大きさや位置によっては、時折鈍い痛みが生じることもあるようです。
ガマ腫を放置して自然治癒する可能性はある?
ガマ腫の大きさは、大きいものから小さいものまでさまざまです。小さい嚢胞ですとわざわざ手術や治療はせずに経過観察をすることも。経過観察の中で唾液線のつまりが自然に治って、結果的に自然治癒するケースもあります。
ガマ腫とは、唾液が漏れることで起こる病気です。唾液の漏れが増えるとガマ腫が大きくなりますが、皮膚や粘膜はいつまでも伸びるわけではありません。そこで、周りの組織に圧力をかけたり、内容液を吸収したりすることで、ガマ腫が小さくなるように身体のシステムが働きます。
ガマ腫は、この微妙なバランスによって、大きくなったり小さくなったりすることがあります。このような過程を経て、ガマ腫が自然に治癒する場合もあります。
まとめ
ガマ腫は痛みを感じにくいため、「放置しても大丈夫?」と思う人もいるかもしれませんが、ガマ腫は再発しやすく、腫れが強くなり日常生活に支障が出る可能性があります。
しかし、小さいガマ腫であれば経過観察することもあります。そのまま自然に治癒することもありますが、大きくなってしまった場合は手術が必要になることもあるので、早めに医療機関で相談することが大切です。