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2024.08.10

ガマ腫の再発を防ぐ治療法とは? 代表的な3つの方法をご紹介

ガマ腫とは、唾液腺の一種である舌下腺にできる嚢胞のことです。開窓療法や舌下腺摘出術など複数の治療法があり、それぞれ長所と短所があります。

以下でガマ腫の治療法について解説していきます。

開窓療法

まず一つ目は、開窓療法です。これは、嚢胞を切開してなかの唾液を出す治療法です。袋を破り開くことで唾液が溜まらないようにするというわけです。開窓療法はガマ腫の治療方法のなかでは最初に選択されることが多い治療法になります。局所麻酔を使用した簡単な手術ですが、再発することが多いのが欠点です。

比較的小さいガマ種であれば小手術によってガマ種本体を摘出する方法も可能です。

舌下腺摘出術

二つ目は、舌下腺摘出術です。名前の通り、唾液漏れの原因となる舌下腺を取り除く手術です。開窓療法で再発を繰り返す場合、次の選択肢として舌下腺摘出術を検討することがあります。

一度舌下腺を摘出してしまうと再発することは理論上ないものの、舌下腺を取り除くという治療になりますので、最後の手段と言えます。

また、一般的に入院が必要となり全身麻酔も伴って舌下腺の摘出を行います。舌下腺摘出術ができる病院も限られていますので、あまり行われていない治療法です。

OK-432注入法

三つ目は、OK-432注入法です。嚢胞の内容液を吸引した後に、OK-432を注入する方法です。注射後には痛みや発熱が認められますが、一般的には2日程度で消失します。

多くのケースでは2回以内の注入で消失・縮小固定しますが、数回の注入が必要な場合もあります。ですので、治癒するまでに一定期間の時間が必要となります。

また、OK-432にはペニシリンが含まれているので、ペニシリンアレルギーのある場合には使用できません。

ガマ腫、舌嚢胞、リンパ管腫では有効率が高いですが、類皮嚢胞には効果がなく、摘出手術が必要となります。

まとめ

ガマ腫治療の代表的な3つの方法をご紹介しました。開窓療法は局所麻酔で簡単に行えますが再発しやすく、舌下腺摘出術は入院や全身麻酔が必要な上、行える病院が限られています。

OK-432注入法は注射後に痛みや発熱がありますが、有効率が高く2回以内の注入で消失・縮小固定する場合が多いです。

どの治療法にもメリットデメリットが存在します。治療法を選ぶ際には、自身の症状や病状に応じて専門医の意見を参考にすることが大切と言えますね。

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