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2024.07.13

粘液嚢胞の自然治癒に期待できる?子供と大人の違いも解説

「舌の下に膨れた口内炎のようなものが治らない」「潰してもまた膨れてくる」という症状でお悩みですか?それは口内にできる粘液嚢胞の可能性があります。

今回は唇や舌に水ぶくれが何度も繰り返してしまう粘液嚢胞について、自然に治癒する可能性はあるのかをお伝えしていきます。

粘液嚢胞は基本的に自然治癒しない

結論から申し上げますと、粘液嚢胞は基本的に自然治癒しない疾患です。自然に潰れて小さくなっていくことはありますが、粘液嚢胞は再発することが多いのです。ですから、放置しておいても自然治癒することは期待できません。

粘液嚢胞は、長期的なフォローが必要な疾患であり、治療が必要です。しかしながら3mm位の比較的小さな粘液嚢胞は、まれではあるのですが自然治癒することもあります。

また、粘液嚢胞が潰れたり大きくなったり再発を繰り返すと次第に患部の表面が硬くなっていき、白っぽく変化していきます。このように再発を繰り返す場合は、手術で嚢胞を摘出することが一般的な治療法です。

粘液嚢胞が自然治癒する可能性|子供の場合

粘液嚢胞が自然治癒する可能性については、患者の年齢によっても異なります。

子供の場合、新陳代謝のサイクルが速く、傷の治りが比較的スピーディーなため、できる限り外的刺激を避けることで、おおむね3〜6か月で自然治癒することもあります。

ただし、子供の場合であっても歯科医師の経過観察を受けることが重要です。

粘液嚢胞が自然治癒する可能性を考える上で、患者さんが子供or大人で治療方針、対処法などが違ってくる場合もあります。

粘液嚢胞が自然治癒する可能性|大人の場合

一方、大人の場合は、自然治癒する可能性が低いと言えます。なぜならば、潰れたとしても粘液嚢胞の原因である悪習癖などによる唾液線のつまりが解消されないからです。小唾液腺から唾液が漏れ出している限りは、再発を繰り返すことが予想されます。

まれに唾液の漏れが自然に止まることがあると嚢胞が小さくなり、自然消失することもありますが自然治癒することはほとんど無いと考えてよいでしょう。

まとめ

粘液嚢胞は基本的に自然治癒しない疾患であり、小さな嚢胞でも再発のリスクがあることから、適切な治療や経過観察が必要です。

子供の場合は自然治癒する可能性があるため、一定期間経過観察を行うこともありますが、大人の場合は手術などの治療が必要となる場合もあります。適切な治療法を選択し、長期的なフォローを行うことが大切です。

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