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2024.06.15

粘液嚢胞の原因を5つに分けて解説

唾液が溜まり過ぎることによって唾液腺がふさがり、直径約0.5~1cmの半丘状にぷくっと膨らみができる粘液嚢胞。

唾液腺がふさがってしまい、嚢胞ができる原因はなんでしょう。実は原因がよくわからず粘液嚢胞になる方も少なくないのですが、それでも粘液嚢胞につながるリスク要因というものは存在しています。

今回は粘液嚢胞ができる5つのリスク要因をわかりやすく解説していきます。

原因その1:凹凸した歯並び

歯列不正があっていつも同じ所で歯の先端などが当たっており、慢性的な炎症を起こしやすい方は粘膜を傷つけてしまい粘液嚢胞ができてしまうリスク要因となります。

歯列不正と同様に、歯の外傷で歯が欠けてしまったりむし歯で歯に穴があいたりした場合も、尖った部分が歯の粘膜を傷つけやすいです。

原因その2:誤って粘膜を噛む

食事の際、誤って頬の内側の粘膜や唇を噛んでしまうこともあるでしょう。この際に粘膜に刺激が加わって傷つけてしまいます。これを繰り返すうちに小唾液腺の出口の管が傷つき、分泌される粘液の流れに障害が起きてしまうことで粘液嚢胞ができると考えられています。

原因その3:悪習癖

誤って噛んでしまうだけでなく、下唇を噛むといった悪習癖がある方も慢性的に粘膜を傷つける原因となるので注意が必要です。

また、悪習癖ではないのですが、固い食べ物を好む方もお口の粘膜を傷つけやすいので粘液嚢胞のリスク要因となります。

原因その4:矯正器具や入れ歯、歯ブラシが当たる

入れ歯や歯列矯正装置がお口に合っていなかったり、装着し始めて間もなくお口に馴染んでいなかったりする場合、粘膜を傷つけてしまって粘液嚢胞につながるケースも。

また、お口のサイズに合っていない歯ブラシを使用し続けることで粘膜内を傷つけることもあります。

原因その5:口内炎

口内炎ができる原因としては、食事バランスの偏りやストレス、ホルモンバランスの乱れなどと考えられています。口内炎で粘膜が傷つけられると、唾液腺にとっても悪影響となる場合もあります。

頬や唇を噛む癖がある方は特にご注意を!

粘液嚢胞の膨らみが大きい、嚢胞を繰り返して慢性化するなどのケースでは外科的手術によって唾液腺を取り除くこともあります。嚢胞そのものを摘出すれば再発の可能性はすくないです。

しかしながら、頬や唇を噛むなどさまざまな悪習癖を改善しないままでいると、ふたたび噛んだ箇所が刺激され、粘液嚢胞が再発する可能性も。したがって悪習癖のある方は歯科医院と相談して悪い習慣を改善していく必要性があります。

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