親知らずの生え方によって抜歯の難易度が異なることをご存じでしょうか?この記事では、親知らずの生え方の種類から抜歯の難易度の目安、抜かないといけない可能性について、詳しく説明します。
抜歯に関する不安を解消するためのご参考にしてください。
一般的な親知らずの生え方
親知らずは、他の歯が生えそろった後に生えてくることが一般的です。上下左右どの歯並びにも生えてくる可能性があり、他の歯と同じように生えることが期待されます。
しかし、親知らずの生え方には個人差があります。ごく一部の人は真っすぐ綺麗に生えてきます。しかし、親知らずの生えるスペースが足りず、斜めに生えたり半分埋まったりした状態でそれ以上生えてこないなど、親知らずになんらかの課題を抱える人の方が多いです。
親知らずの生え方の種類
親知らずの生え方は大きく分けて3種類です。それぞれの生え方について、抜歯をする際の難易度と抜かないといけない可能性を分かりやすく、★1つ~★3つで表しています。
また、下記の基準はあくまでも目安です。なぜならば、親知らずの抜歯難易度の判断基準は生え方そのものよりも、歯の位置の深さや歯の根っこの数、神経とどれくらい近いか?といった判断の方が重要であるためです。
したがって、参考程度に留めておくようにしてくださいね。
親知らずが真っすぐに生えている場合
抜歯の難易度……★
抜かないといけない可能性……★
親知らずが上下で真っすぐに生えている状態でしっかりと噛み合っている場合は、特に抜歯の必要性がありません。トラブルは起きにくいのがこのパターンですが、頻繁に痛むなどなにかしらの理由で抜歯しないといけなくなった場合でも、比較的スムーズに抜歯できることがほとんどです。
親知らずの生え方が横向きor斜めに生えている場合
抜歯の難易度……★★
抜かないといけない可能性……★★★
要するに、歯が一部だけ出ている親知らずのタイプです。このような生え方は、歯磨きがしづらく、虫歯や歯周病になるリスクが高いです。
腫れや痛みを繰り返しやすいので、抜歯をした方が良いケースが多く、スムーズに抜けないことがほとんどです。基本的には歯の根っこを分割してから抜歯するので抜歯の難易度も比較的高い傾向にあります。
親知らずが歯ぐきのなかに埋まっている場合
抜歯の難易度……★★★
抜かないといけない可能性……★
歯ぐきのなかに埋まっている親知らずは、レントゲン写真で確認することができます。
抜歯方法としては斜めに生えているケースと似ているのですが、より深い位置に埋まっていることが多くあるため、難易度が高くなる傾向にあります。
まとめ
親知らずの生え方は、個人によって異なりますが多くの人は生え方になんらかの問題を抱えているのが一般的です。
抜歯の難易度や悪い生え方のリスクについて知ることで、親知らずのケアに役立てることができます。
定期的な歯科検診や専門家のアドバイスを受けることで、親知らずの問題を早期に発見し、適切な対処を行いましょう。