さまざまな理由から、歯医者のセカンドオピニオンを検討している方に向けて、
セカンドオピニオンを受ける場合の流れとポイントを解説します。
歯医者でセカンドオピニオンを受ける場合、下記4つの流れが基本です。
①セカンドオピニオンを受ける歯医者を決める
まずは現在受けている治療に関して、不安や理解が乏しいときは今の担当医から疑問点を臆さず質問して、理解するように努めてみましょう。
そのうえで疑問やモヤモヤが解決に至らない場合、セカンドオピニオンを検討します。セカンドオピニオンの際は、以下の2点に重きを置いて検討してみましょう。
今お悩みの疾患についての「専門医」を探す
より専門的な知識が必要になってくる分野は専門医を探された方がベターでしょう。例えば、「口腔外科」「歯列矯正」などが挙げられます。状況がよくならない場合はこれら専門医に相談してみるのも手です。
今の担当医とは別の視点を持っていそうな歯科医師を選択する
例えば現在の担当医に、むし歯で抜歯せねばいけないと診断されたとしましょう。でも、あなたは「できる限り歯は残したい!」と強く思ったとします。
そうすると次の歯医者は「できる限り歯を残す方針」とか「むし歯の根管治療に力を入れている」などといったキーワードで歯医者を精査する必要があります。
②現在通っている歯医者から紹介状や診断情報をもらう
現在の担当医から率直にセカンドオピニオンを受ける旨を伝えます。新しい歯医者でも患者さんの情報を共有し合うため、検査結果や経過、画像診断などを含めた紹介状を受け取るのが基本です。
ですが、「今の担当医に嫌がられたくないから」となかなか言い出しにくい患者さんも中にはおられます。しかしセカンドオピニオンとは、主治医と共に治療を選択する、という意味合いがあり、「担当医を変更する」という行為ではありません。ご自身が心から納得できる治療を担当医との間で判断するうえで、別の医師にも意見を聞くのだというスタンスでお話してみましょう。
③セカンドオピニオンで受診する
上手な伝え方としては、自分の意見や疑問点をしっかり伝えること。「この部分に対して疑問を感じる」「こうなって欲しい」といった希望を伝えきることが大切です。
ここで遠慮してしまうとせっかくのセカンドオピニオンがうまくいかない場合もあります。自分に合った治療を進めるために、自分の気持ちは率直に伝えるようにするとよいでしょう。
④担当医と再度相談、自分で結論を出す
セカンドオピニオンを受診したあとは、以前通っていた歯医者とセカンドオピニオンの歯医者、どちらの治療方針に納得がいったのか自分自身で決める必要があります。
セカンドオピニオン先で納得がいかなった場合は元の歯医者へ戻り、再検討することもあるでしょう。どちらの歯医者でも納得がいかなかった場合はさらに別の歯科医師の意見を聞く選択もできます。
いずれにしても、こういった段階を踏むことでより良い治療を主体的に選択できる大きなきっかけとなるでしょう。