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2022.07.04

銀歯と金属アレルギーの関係【症状、原因をやさしく解説】


指輪やピアス、腕時計などの装飾品で皮膚がかぶれてしまうイメージが強い金属アレルギー。しかし、銀歯でもアレルギー反応が起こる可能性があるのをご存知でしょうか。

そこで今回は、銀歯のどのような成分が金属アレルギーのもとになるのか? もしも銀歯が原因となる金属アレルギーであればどのような症状が出るのか? といった銀歯の金属アレルギーにまつわる疑問をやさしく解説します。

「もしかすると、銀歯で金属アレルギー反応を起こしているのかも?」とお考えの方のご参考にどうぞ。

金属アレルギーが起こる理由

まず前提として、金属単体でアレルギーを引き起こすというわけではありません。

厳密に言うと、アレルギーは体のタンパク質に結びついてアレルギー反応を起こします。これは「イオン化」と呼ばれるもので、金属が汗や体液などに触れることによって金属成分が微量に溶け出し、タンパク質(アレルゲン)が生まれるのです。

お口のなかの銀歯は常に唾液に晒されているので、イオン化しやすい環境だということは想像しやすいでしょう。これらが体のなかに蓄積されてアレルギーの原因になるというわけです。

アレルゲンは体が異物として認識し、過剰に反応することでさまざまなアレルギー症状が出てきます。症状は急速には現れないことが多く、許容範囲を超えてから発症するので、金属アレルギーは遅延型アレルギーとも呼ばれています。

銀歯の金属アレルギーになる成分とは

金、銀、銅…さまざまな成分から構成されている銀歯ですが、具体的に金属アレルギーになるリスクが高い成分は「パラジウム」と呼ばれる金属です。

また、近年ではほとんど使用されていませんが、「アマルガム」と呼ばれる詰め物の一種のなかでも水銀やスズと呼ばれる金属は金属アレルギーの発症リスクが高いと言われています。

保険治療の銀歯の被せ物や詰め物、おおむね1990年頃までにむし歯治療をした方はアマルガム治療を行われた可能性もあります。少しでもご自身の金属アレルギーを疑われる方はそうぞお気軽にご相談ください。

歯科金属アレルギーの症状

銀歯で金属アレルギーが起きた場合、下記のような症状が起こります

全身症状(お口以外)

・水疱が手や足の裏などに繰り返しできる(掌蹠膿疱症)
・肩こりが強い
・円形脱毛症
・頭痛
・立ち眩み
・肌荒れ、かゆみ

お口の症状

・歯ぐき、舌がただれている
・歯ぐきが腫れている
・味がわかりにくい
・口内炎や口唇炎が慢性的にある

銀歯があり、症状のある方はお気軽に金属アレルギーのご相談を!

ユキデンタルオフィスでは、金属アレルギーのリスクを取り除くために、メタルフリー治療を行っています。被せ物はもちろん、入れ歯にも金属を使用しないノンクラスプデンチャーにも対応。

銀歯が原因で金属アレルギーの症状が出たと考えられる場合は、ぜひお気軽にお尋ねください。ケースによっては、健康保険が適用されるCAD/CAM冠のご提案ができる場合もございます。

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