お口がネバつく、喉が痛む、口臭がする…。前回、ドライマウスの症状についてお話しさせていただきました。今回は、自宅でできるドライマウス対策についてもお伝えしていきます。
お口の不快感を緩和させて少しでも健やかな状態に保てるよう、1つずつ対策を確認しておきましょう!
お口の渇きを促す飲食物を控える
塩分やカフェイン、アルコールはお口の渇きを促進させてしまいます。なぜならば、カフェインやアルコールには利尿作用があるので身体の水分量を減らしてしまうからです。
また、香辛料や油っこい食べ物も避けた方がよいでしょう。
タバコを控える
タバコにはお口の粘膜を炎症させる物質が存在します。お口の中が渇くだけでなく、刺激により、食事が取りにくくなる場合も。
タバコはお口の渇きを進行させる1つの要因ですので、控えられた方がベターです。
保湿対策を取る
マスクを常時着用してお口の潤いを保ちやすくする、もしくは空気中の乾燥を防ぐために加湿器を取り入れるのもよいでしょう。
また、お口の渇き対策として保湿剤が市販されています。スプレータイプなど日常生活に取り入れやすい保湿剤も販売されているので、これら保湿グッズをうまく活用されるのもおすすめです。
よく噛む習慣をつける
よく噛むことは唾液腺を刺激して、唾液の分泌を促します。ガムなどを召し上がったり、あえて歯ごたえのある食事を取ったりして工夫することもポイント。
少しずつ、よく噛んでゆったりと食事を召し上がるように心掛けてみましょう。
良質な睡眠を取る
唾液は自律神経によってコントロールされており、ストレスや睡眠不足で自律神経が乱れて唾液分泌が減ってしまうことも。
これらの理由から睡眠時間をきちんと確保することや、なるべくストレスを減らす生活を行うことが大切です。
しかし、ドライマウス症状がある方のなかには夜間のお口の渇きがツラい方もいらっしゃるでしょう。このような方は歯医者さんで対策を取った方が不快症状をスムーズに解消できる場合もあります。
夜間の乾燥対策としては、モイスチャープレート(マウスピースのような器具で就寝時に装着し、潤いを保つ)や保湿剤を処方するなど、患者さんの状況に合わせたご提案を行います。
「お口の渇きで満足に寝られない」といった方は、まずはお気軽にご相談くださいね。
ドライマウスにおすすめの食べ物
ドライマウス症状におすすめの食べ物は以下です。
・柑橘類(ミカンやレモン)
・梅干し
・キシリトール入りのガム
・ドライフルーツやするめなど硬い食べ物
・昆布、納豆
硬い食べ物はあごをよく動かして唾液分泌を促します。また、酸っぱい食べ物は反射性の唾液分泌を呼び起こして、唾液量を増加させやすくします。
昆布や納豆といった食品には唾液分泌を促進させると言われているアルギン酸やポリグルタミン酸が含まれています。