唾液の量が減少し、お口のなかが乾燥した状態のことを「口腔乾燥症」別名、ドライマウスと呼びます。
今回はお口が乾きやすく、「もしかしてドライマウスかも?」と気になっている方へ向けて、ドライマウスの主な5つの症状を一緒に確認していきましょう。
のどに痛みがある
ドライマウスによって唾液量が減ると、お口が渇きますので喉も乾燥しやすくなります。慢性的な喉の渇きによって、喉の腫れ感や痛みを訴える方もいます。
ちなみに、唾液分泌が減少傾向にないとしても、人によっては乾燥感やのどの渇きを感じるケースも。これらの症状も広義の意味でドライマウスに含まれます。
口のなかがネバネバする
お口の中がネバネバして不快症状があるという方はドライマウスかもしれません。唾液の量が減るとお口の潤いを保つことが困難になりますので、お口の中のネバつきやヒリヒリ感につながるのです。
しかし、これらの症状はドライマウスの軽度症状であることが多いので、少しでも気になる方は早めにご相談くださいね。
口臭が強い
唾液分泌量が大きく減ってしまうと、お口の自浄作用や抗菌作用が弱まりますので、むし歯や歯周病に感染するリスクが高まります。
また、唾液はお口の汚れを洗い流す自浄作用があるのですが、ドライマウスによって天然の自浄作用がうまく働かず、歯垢がたまりやすくなることも。
これらによって、口臭が強くなることもあるのです。
舌が痛い
舌がヒリヒリした痛みや燃えるような熱さがあるといった方は舌痛症(ぜっつうしょう)の可能性を疑います。ドライマウス患者全体の約3分の1が何らかの痛みを伴い、特に舌痛症を持っている方が多い傾向です。
特徴としては、舌の痛む箇所が日によって変わったり、何かに集中しているときは舌の痛さを一時忘れられたりするなどが挙げられます。
舌痛症のなかにはドライマウスが起因しているケースも多く、その際はドライマウスの治療も併せて行います。
舌のひび割れ
ドライマウスが進行していくと、舌の粘膜も乾燥して舌にヒビが入ったようになる場合もあり、これを溝状舌と呼びます。
舌の中央部に大きな溝や数本の溝、不規則で小さい溝など多数の溝が見られる状態で、症状としては刺激物による痛みなどが挙げられます。
お口の不快症状を感じたら気軽にご相談を!
お口のなかのネバつきや渇きにに関しては、緊張したり強いストレスを受けたりするなどで、交感神経が優位になると一過性の症状として表れることもあります。
これらから、患者さんのお困りごとが本当にドライマウスであるのか、もしくは一過性症状であるのか、見極める必要性があると言えます。
もし、上記の症状がある方はお気軽にご相談くださいね。患者さんに合わせた治療をご提案いたします。