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2021.11.30

舌の側面が痛い原因から自宅でできる対処法までサクッと解説


こんにちは。歯科医師の小場です。

舌が歯に当たって側面が痛むと、仕事や学業に集中しづらくなり、食事も取りにくくなりますよね。これらは日常生活を送るなかで大きなストレスでしょう。

今回は、舌の側面が痛む原因や歯医者でおこなう治療法、痛みを和らげるセルフケアまでお伝えします。

舌の側面が痛む5つの原因

舌の側面が歯に当たって、違和感や痛みがある。このような症状の場合は舌に口内炎や傷ができてしまい、痛みを感じている方が多いです。

しかし、他にも考えられる原因があります。ひとつずつ解説していきましょう。

口内炎

舌が白くただれたり小さなできものがあったりする場合は、口内炎の可能性を疑います。

原因としては、

・外的刺激から傷が悪化した場合
・偏食傾向(粘膜の健康を維持するビタミンB群不足)
・ストレスや生活の乱れ

これらが要因となり、プチッとした口内炎ができることも。

舌炎

舌のフチがでこぼこになっている、腫れている、ただれる。このような場合は舌炎かもしれません。

原因としては、

・熱い食べ物でできたやけど
・細菌やウイルスの感染
・薬による副作用

などが挙げられます。

歯並びの関係などで歯型がつきやすい

舌の側面にギザギザとした痕がついている場合、歯並びなど先天的な要因も関連して舌に痛みが出ている可能性も考えられます。

なぜ、歯型がついてしまいやすいのか?原因としては、

・歯が舌側に傾いているなど歯列不正がある
・食いしばり癖がある
・低位舌(舌が常に下あごに落ち、広がっている状態)
・生まれつき舌が大きい
・舌がむくんでいる

上記のように、さまざまな原因が絡んでいます。

ドライマウス

舌がヒリヒリと痛む、舌がもつれる症状やひび割れ(乾燥)、味覚異常がある方はドライマウスの可能性が疑われます。

加齢に伴う唾液分泌量減少のほか、口呼吸やホルモンバランスの乱れ、免疫系疾患などの原因でお口が渇き、舌がヒリヒリと痛むケースがあります。

舌の痛みを和らげる対処法

市販薬を使用する

口内炎のお薬には、飲み薬タイプのものと患部に直接貼るタイプの薬や塗り薬が販売されています。

これらは単品使用でも効果は期待できますが、早く治したい方や口内炎が大きい方などは状況に合わせて併用(飲み薬+貼り薬)されてもよいでしょう。

併用が可能かどうかは薬の組み合わせにもよりますので、購入前に薬剤師さんに確認するようにしてください。

ビタミンB群を多く含む食品やサプリメントの摂取

ビタミンB群は粘膜の保護機能や免疫を整えますので、口内炎の治癒を促進してくれます。ビタミンB群を多く含む食品、たとえば納豆や卵、レバー、マグロなどを意識して取るようにされるのがおすすめです。

また、ビタミンB群のサプリメントを摂取するのもよいでしょう。

うがい薬で予防する

感染予防や消毒目的などで広く使用されるうがい薬でおすすめの成分は、ポピドンヨードです。ポピドンヨード入りのうがい薬でマメにうがいするのも予防効果が期待できます。

舌の痛みが改善しない場合は早めに医療機関受診を!

ストレスや食生活の乱れに起因した「アフタ性口内炎」であれば、上記でお伝えしたセルフケアで痛みを乗り切ることも方法のひとつ。

市販薬を1~2週間程度使用しても症状が変わらない場合は、早めに歯医者を含む医療機関を受診しましょう。

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